バグダッドカフェ

こんばんは、バグダッドです。

２日前、台湾から写真つきのメールが来ました。

欲しいか欲しくないかとの問いに


・・・

日本仕様にしてくれたら考える！と言っておきました(笑)


ということで今回は商売無しで漫談ブログといきます。


さて最近、ガスブロのことで台湾のエージェントの方とのやり取りすることが多いので、
その中から一つ私が興味深いと思ったお話をご紹介いたします。

ちなみに今回のお相手は、皆さんいよいよ決定版になるのではないかとご期待の長物ガスブローバックライフルを準備中のあるメーカーさん。

==========================================================＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝


ヤフオクでちまちま転売屋(笑)をやっていた頃から長物のガスブロなんかをオーダーする際、あちらの人も日本の0.989J規制についてはよく理解してくれていて、こちらから頼まなくても出荷時に初速の調整やチェックをしてくれます。

しかし、そのままでは肝心のHFC134a(日本のガス)での作動が少し物足りなかったりするものです。

今回はこの点に関して、日本向けに低圧ガスでも作動するように改良して欲しいとスカイプで直接お願いしてみました。

するとこういった返事が返ってきました。


台湾エージェント：｢我々は日本の法律をよく理解している。TOPガスを使って0.989J以下になるように
　　　　　　　　　　調整しているのでTOPガスの使用をオススメします。
　　　　　　　　　　日本の法律ではTOPガスの使用は禁止じゃないでしょう？」

といった具合です。それに対し、こちらも負けまいと

バグダッド：「確かにそうなんですが、改正銃刀法の施行以後日本ではTOPガスは
　　　　　　　既に過去のものとなって普及していません。
　　　　　　　禁止はされていませんがイメージが悪く、使いたがる人はほとんどいません」

などと反論してみるものの、

台湾エージェント：｢使えるものをなぜ使わない？何に気を遣う必要がありますか。
　　　　　　　　　　非常にもったいないです。｣


うぅぅ・・・我々日本人の気持ちは伝わらないのか・・・

この時、なんか以前に聞いたことあるフレーズだなと思いました。

『出来ることをなぜやらない？』

そうです、いちど欧米人のビジネススタイルについて勉強したときに出てきたフレーズというか考え方でした。

日本人が欧米人を相手にビジネスをする上でよく注意点として挙げられるのに「あいまいな返事をしてはいけない」があります。

具体的な例をダイアログ形式で言います。

クリス(仮名)：「狙撃用のカラシニコフを3000挺、月末までにコロラドに送って欲しいんだけど出来る？」

ヨシテル(仮名)：「月末って、今月末ですか？！う～ん・・・出来ないかもしれません。」

クリス(仮名)：　｢なにそれ、出来ないかもってどういうこと？
　　　　　　　　　かもっていうことは出来る可能性もあるんでしょ？
　　　　　　　　　ならなぜやんないの？努力しようよ！！(松岡S造風に)」

この会話でヨシテルは「出来ないかもしれません」と言いました。この言葉には日本人特有の奥ゆかしさというか控えめな一面が見え隠れしているように思います。
これは我々日本人が持つ美徳の一つですが、実はビジネスをする上で欧米人はこの言葉を非常に嫌い不愉快に思います。
理由はその後のクリスの言葉でよく分かってもらえると思います。

また、このようにどちらでもないような返事をすると、欧米人は自分にとって都合の良いほうに取ってしまうことがよくあります。その場合、非常に恐ろしい結果を招くことになりますね。


少し話がそれましたが、このダイアログで出てきた｢出来ることをなぜやらない」という言葉を初めて外国人に言われたのが今回の台湾エージェントとのやり取りだったというわけです。

でも台湾人でしょ？欧米人じゃないじゃん。
と思われるかもしれませんが、台湾のみならず香港・中国のビジネススタイルは完全に欧米型です。


日本とは文化が大きく異なるため、トイガン・ミリタリーグッズの輸入や販売も難しく大変ですが、将来世界で成功するためにはやはりこういう所から学んでいかなければならないのかも知れません。


個人輸入の経験がおありの方はたまにあると思いますが、頼んだものがなかなか届かなかったり大幅に納期が遅れたりするのも、『納期に間に合わないかもしれないけど、とりあえず間に合わせると言っておく』スタンスですね(笑)


実はバグダッドでも現在、台湾のVFCにちょっと問題があって入荷の遅れているものがあるんです。
お客様にもご迷惑をお掛けしております。

もう暫く、お待ち下さい。


※※ちなみに今回の記事内容はTOPガスの使用を推奨するものではありません。
決して0.989Jを超えない範囲でガスブローバックガンをお楽しみ下さい。